幹線輸送の効率化に向けて輸配送計画システム「Auto Dispatch」をナカノ商会とシマントが共同開発

独自のアルゴリズムで輸配送計画を自動作成するシステムを10月1日からナカノ商会で運用開始
ヤマトホールディングス株式会社傘下で、広域輸配送・倉庫関連事業を行う株式会社ナカノ商会(東京都江戸川区/代表取締役・井川健一)と、トラック輸送の配車管理システム「ロジGo」やCLO支援、物流コンサルティングなどを行う株式会社シマント(東京都中央区/代表取締役・和田怜)は、輸配送計画システム「Auto Dispatch」を共同開発し、2025年10月1日からナカノ商会で運用を開始します。
シマント独自のデータプラットフォームとの連携によって、無駄のない輸配送計画を自動作成し、物流事業者に提供することで、ドライバーの労働環境を守りながら持続可能な幹線輸送が期待できます。
ベテラン配車担当者のノウハウと大量の輸配送データ処理技術を結集した輸配送計画システム

物流業界における輸送力不足が懸念されている昨今、荷主企業と物流事業者をマッチングする輸配送プラットフォームを利用する企業が増加しています。しかし、これらの輸配送案件はスポット案件、単発運行で提示されることが一般的であるため、「帰りのトラックは荷物を積まずに戻ってくる」など、運行効率の低さが収益の低下を招いていました。
そこで、ナカノ商会とシマントは、幹線輸送の効率化に向けて、独自のアルゴリズムにより輸配車計画を自動作成する「Auto Dispatch」を開発しました。
「Auto Dispatch」の概要
- 域輸配送を担うナカノ商会のベテラン配車担当者たちのノウハウを結集し、配車ロジックに組み込みました。
- 大量データの処理・分析・提案を得意とするシマント独自のデータ処理技術を用いることで、一度に10万〜20万件の輸配送データ処理ができます。
- 大量の輸配送案件に対して最適な組み合わせを自動計算し、物流事業者に無駄のない輸配送計画を提示することで、ドライバーの労働環境を守りながら運行効率を改善し、持続可能な幹線輸送の実現に貢献します。

本来は2台必要な輸配送ルートも「Auto Dispatch」によって輸配送計画を自動で作成することで効率的な輸送につながる
「Auto Dispatch」の導入で期待される効果
- 効率的な輸配送計画の自動作成による配車効率の向上
- 運行を組み立てる配車担当者の計画策定力の向上
- 幹線輸送の運行効率の向上
株式会社ナカノ商会

ナカノ商会は、東北、関東、関西、九州に広がる50以上の自社物流拠点と輸送ネットワークを持つ物流企業です。海上輸送サービスや国際海上輸送サービス、特殊車両を使用した専門輸送など、さまざまな輸送形態・物流機能を駆使して高品質かつ高効率な輸送を実現します。
株式会社シマント

「DX技術で、未来のサプライチェーンをデザインする」をミッションに、業務のデジタル化とデータの高度活用を可能とするデータ基盤術でサプライチェーンを再設計し業務効率化と事業成長を同時に実現します。
プロダクト紹介
【ロジGoサービス】
・配車管理受発注、配車計画から支払い業務まで、配車に関わる業務をデジタル化して、効率化。在庫数量と倉庫所在情報を基に、最適な配送計画を作成
【Auto Dispatch(オート・ディスパッチ)サービス】
複数荷主の荷物と複数運送会社から提出された大量データを自動で組み合わせるサーピス
【CLO支援サービス】
CLOが統括管理する領域の中で「配送」にフォーカスしてインパクトの高い成果を上げる物流コンサルティング